2001年 | 太刀 | 銘 | 天田昭次作之平成十三年八月吉日 彫仙壽 | 刃長 78.0cm 反り 2.5cm |
形状 | 鎬造り、庵棟、中切先。 |
地鉄 (じがね) | 小板目肌よく詰む。 |
焼刃 (やきば) | 匂本位の丁子乱れ、小沸つき、特に谷によくつく。飛び焼きかかり、足・砂流しよく入る。 |
帽子 (ぼうし) | 表乱れ込み、焼き詰める。裏直刃乱れごころに一文字風に返る。 |
彫刻 | 表裏棒樋角止め。樋内に表真の倶利迦羅、裏梵字・宝珠・蓮台を浮き彫りとする。 |
中心 (なかご) | 棟小肉、鑢目筋違、先刃上がり栗尻、孔一。 |
変化に富む丁子乱れを焼き、きわめて高い水準に仕上がった。
地鉄は均質な小板目肌を示し、精美である。
この地鉄は丁子に限らず、直刃にも互の目にも対応する。
間接製鋼である銑の反射炉式精錬法は、画期的発明であった。
天田昭次 作品集より