2002年 | 短刀 | 銘 | 昭次作 平成十二年二月吉日 |
刃長 26.5cm 反り なし |
形状 | 平造り、庵棟。 |
地鉄 (じがね) | 小板目肌よく詰み、地沸厚くつき、細かい地景よく入り、湯走りかかる。 |
焼刃 (やきば) | 互の目に湾れ交じり、沸深く、刃中太い足、太い金筋入る。 |
帽子 (ぼうし) | 湾れ込み、先尖りごころに丸く返る。 |
中心 (なかご) | 棟小肉、鑢目筋違、先刃上がり栗尻、孔一。 |
種子島の砂鉄を直接製鋼し、鍛えた短力である。
地刃の沸が深く、刃中に金筋などの働きが見える。
地鉄が柾に流れないのは、巧みな鍛えがなせる業である。
天田昭次 作品集より