作品 26

2003年 大太刀 豊月山天田昭次(花押)作之
鷹需竹井博史氏 平成十五癸未年正月
刃長 104.5cm 反り 3.7cm
形状 鎬造り、庵棟、中切先。
地鉄 (じがね) 小板目肌詰む。
焼刃 (やきば) 匂出来の丁子乱れ、匂口深く小沸つき、足よく入り、砂流しかかり、丸い飛び焼き現れる。
帽子 (ぼうし) 乱れ込み、先尖りごころに浅く返る。
彫刻 表裏に棒樋を掻き流す。
中心 (なかご) 棟小肉、鑢目筋違、先刃上がり栗尻、孔一。

刃渡り三尺四寸五分という長大な太刀である。
技術的に、大きくなればなるほど難度が増すのは言うまでもない。
鍛えであれ、焼き入れであれ、失敗なく完遂するには、余程の技量を要する。
本刀は、地鉄に全くムラがない。
丁子主体の焼刃も高低・強弱をつけながら、元から先まで破綻がない。
作者にとって記念碑的労作であろう。

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