2003年 | 大太刀 | 銘 | 豊月山天田昭次(花押)作之 鷹需竹井博史氏 平成十五癸未年正月 |
刃長 104.5cm 反り 3.7cm |
形状 | 鎬造り、庵棟、中切先。 |
地鉄 (じがね) | 小板目肌詰む。 |
焼刃 (やきば) | 匂出来の丁子乱れ、匂口深く小沸つき、足よく入り、砂流しかかり、丸い飛び焼き現れる。 |
帽子 (ぼうし) | 乱れ込み、先尖りごころに浅く返る。 |
彫刻 | 表裏に棒樋を掻き流す。 |
中心 (なかご) | 棟小肉、鑢目筋違、先刃上がり栗尻、孔一。 |
刃渡り三尺四寸五分という長大な太刀である。
技術的に、大きくなればなるほど難度が増すのは言うまでもない。
鍛えであれ、焼き入れであれ、失敗なく完遂するには、余程の技量を要する。
本刀は、地鉄に全くムラがない。
丁子主体の焼刃も高低・強弱をつけながら、元から先まで破綻がない。
作者にとって記念碑的労作であろう。
天田昭次 作品集より