作品 27

2003年 太刀 天田昭次作之
平成十五年弥生吉祥日
刃長74.5cm 反り 2.4cm
形状 鎬造り、庵棟、中切先詰まりごころに猪首風となる。
地鉄 (じがね) 小板目肌よく詰む。
焼刃 (やきば) 匂がちの丁子乱れ、小沸つき、足よく入り、砂流しかかり、ところどころ丸い飛び焼き現れる。
帽子 (ぼうし) わずかに乱れに丸く返る。
彫刻 表裏に棒樋を掻き流す。
中心 (なかご) 棟小肉、鑢目筋違、先刃上がり栗尻、孔一。

備前伝の近作太刀である。
よく詰んで美しい地鉄に、刃縁の柔らかい丁子を華やかに焼いている。手に取って、心地良く鑑賞できる一刀である。

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