2003年 | 太刀 | 銘 | 天田昭次作之 平成十五年弥生吉祥日 |
刃長74.5cm 反り 2.4cm |
形状 | 鎬造り、庵棟、中切先詰まりごころに猪首風となる。 |
地鉄 (じがね) | 小板目肌よく詰む。 |
焼刃 (やきば) | 匂がちの丁子乱れ、小沸つき、足よく入り、砂流しかかり、ところどころ丸い飛び焼き現れる。 |
帽子 (ぼうし) | わずかに乱れに丸く返る。 |
彫刻 | 表裏に棒樋を掻き流す。 |
中心 (なかご) | 棟小肉、鑢目筋違、先刃上がり栗尻、孔一。 |
備前伝の近作太刀である。
よく詰んで美しい地鉄に、刃縁の柔らかい丁子を華やかに焼いている。手に取って、心地良く鑑賞できる一刀である。
天田昭次 作品集より