1986年 | 脇指 | 銘 | 昭次(花押) 昭和六十一年霜月日 |
刃長 37.6cm 反り 0.5cm |
形状 | 平造り、庵棟。 |
地鉄 (じがね) | 板目肌に杢目交じり、肌立つ。 |
焼刃 (やきば) | 互の目乱れ、沸よくつき、打ちのけかかり、刃中砂流し・金筋交じる。 |
帽子 (ぼうし) | やや突き上げて、先小丸に返る。 |
彫刻 | 表裏に刀樋を掻き流す。 |
中心 (なかご) | 棟小肉、鑢目筋違、先刃上がり栗尻、孔一。 |
寸の延びた平造りに相州伝を表現した作品である。
この形状と作風は、南北朝期に多く見られる。
地刃の躍動が、刀にも増して顕著である。
やはり銑を下げ、折り返し鍛錬回数を抑えている。
天田昭次 作品集より